目で見ながらワキガ手術 「剪除法」

ワキガ手術で一番効果を感じやすいのが剪除法(せんじょほう)です。医師がアポクリン汗腺を目で確認しながら取り除いていく方法で取り残しのリスクが小さく、重度のワキガの人でも効果を実感しやすいのが特徴です。

剪除法とは?

脇の下の皮膚を3~5センチほど切開します。そこから皮膚を裏返してアポクリン汗腺を目で確認しながら取り除いていきます。
アポクリン汗腺は毛穴に出口が開いているのでアポクリン腺を取り除くと一緒に毛根も摘出される事が多くなるためワキ毛がほとんど生えてこなくなります。
アポクリン汗腺は汗を作る本体の部分と導管部と呼ばれる真皮に伸びる根っこのような部分があります。アポクリン汗腺の本体を取り除いても導管部が残っていたら雑草のように再生することがあります。
剪除法は医師が目で確認しながらアポクリン汗腺を1つ1つ取り除いていくので導管部も取り残すことなく再発の可能性も超音波方よりは低くなります。

剪除法のメリット

    • 目で見て確認しながらアポクリン汗腺を取り除くので取り残しが少ない。完治率、満足度が高い。

 

    • アポクリン汗腺と一緒に毛根も取ってしまうのでワキ毛があまり生えてこなくなる。男性にとってはデメリットの方になるかも。

 

    • 目視下で手術するのでワキガの再発リスクが最も少ない手術です。

 

    • 保険適応でワキガ治療ができる唯一の手術です。

剪除法のデメリット

    • 人によっては傷跡が色素沈着したり引きつれたようになって目立つ。

 

    • 担当する医者の技術に左右される手術。大きな病院にいくと若い研修医に手術されることも多いようです。

 

    • 傷が開いたり化膿しないように最低でも1週間は安静が必要になります。仕事は術後数日は休むことになります

 

    • 傷口が大きいので人によっては痛みが強いこともあります。痛み止めは処方してくれます。

 

剪除法は保険適用で受けるべき

せっかく健康保険が適応される唯一のワキガ手術なので、なるべく保険適応で受けることをおすすめします。保険適応になれば手術費用は3万~4万円程でそこに診察料や薬代、消毒の処置費用などを含めても最終的には5万円程度で収まります。

ただし医師がワキガ体質であると認めてくれることが条件です。
ワキガだと診断してもらえないと自由診療の扱いとなり、10万~20万円かかることもあります。ニオイの判断は医師の主観によるところが大きいのでワキガだと診断してもらえるように少し匂う状態で病院に行ったり脇の部分が黄ばんだシャツなどを持参するといいでしょう。

軽度のワキガでも1つの病院で諦めずにいくつかの病院で診てもらえば保険適応で手術できるところが見つかるかもしれません。ニオイを数値化するニオイチェッカーのような機械を導入している病院もありますが、基本的にはガーゼを脇に挟んで医師や看護師の複数人で確認するという方法が一般的です。
以前は美容外科で保険適応の剪除法を行っているところは少なかったのですが、最近では増加しつつあります。

剪除法はアフターケアが大事

傷跡をなるべく綺麗にしたいなら術後はとにかく安静にすることです。剪除法は皮膚を裏返してアポクリン汗腺を取っていくので手術後はタイオーバーという傷口を圧迫するためのサポーターをきつめに巻きます。肩をぐるぐる巻きにするのでアメフト選手のような肩になります。術後4日程で外れますが、1~2週間は運動などの激しい動きはせずに安静にしている方がいいです。病院によっては術後1日は入院をすすめているところもあるほどです。

傷を圧迫して安静にすることで早く傷がくっつきますし、傷跡も綺麗になります。
手術後は内出血で脇が黒ずんでいますが半年ほどで綺麗になります。手術跡が完全に目立たなくなるまでには5年ほどかかります。

剪除法に向いている人は?

剪除法はワキガ手術の中でもかなり昔から行われており、実績のある手術方法です。アポクリン汗腺を目で確認しながら1つ1つ取り除くので重度のワキガでも再発の可能性は低いです。
再発や再手術は無理、多少の傷が残っても最初からできるだけ確実な方法を選びたい人は剪除法です。
医師によっては技術の差が出来ることがあるので専門医がいたり実績のある病院を選ぶようにしましょう。