手術跡が小さいワキガ手術 超音波吸引法

超音波吸引法は剪除法とどう違うの?

超音波吸引法とは脇を1センチほど切開し、そこに超音波メスを差し込んでアポクリン汗腺だけを破壊、吸引する方法です。使用されている超音波はアポクリン汗腺などの硬い組織だけを破壊し、血管や神経などの柔らかい組織には影響がない振動数に調整されています。超音波メスはアポクリン汗腺を破壊しながらこそぎ落とすように皮膚からはがして吸引していきます。

剪除法との違いは目視下での手術ではないこと、超音波で汗腺を破壊すること、皮膚を裏返さずに吸引器具を差し込むことで傷が1センチ程と小さく済むことです。それぞれメリット、デメリットがあるのでまとめてみました。超音波吸引法を考えている方は参考にしてください。

超音波吸引法のメリット

  • 傷跡が小さいので目立たない。
  • 入院の必要もなく、ワキの圧迫時間も少ない。
  • 回復が早いのでタイオーバーもすぐ外れる。
  • 汗腺そのものを破壊する

超音波吸引法のデメリット

  • 医師が目で見て取り除くわけではないので取り残しの可能性がある。
  • アポクリン汗腺の本体を吸引できても導管などの一部が残っていると再生する可能性がある。将来的に見ると再発の可能性がある。
  • 毛根は取り除かないのでワキ毛は残る。
  • 保険適用ではない病院がほとんどです。

副乳があると失敗することも

副乳とは退化した乳房のことです。人間の祖先はもともと犬や猫のように複数の乳房を持っていました。一度に妊娠できる子供の数が減って2つの乳房になったのですが、まれに完全に無くならずに脇の下などに乳腺が残っている人もいます。女性の5%、男性の2%が副乳を持っていると言われています。

脇の下に副乳があると硬い乳腺組織が邪魔をしてアポクリン汗腺がうまく取り除けない場合があるのです。剪除法は目で確認ながら確実にアポクリン汗腺を切り離すことができるのですが、超音波吸引法では副乳の部分のアポクリン汗腺が取れていなくても気がつかずに終わってしまうのです。
また、脇の下に副乳がある人は副乳多汗症といって脇の下の汗が異常に多くなるという症状に悩まされることもあります。そのためワキガ手術が失敗に終わることもあるのです。
副乳は生理前に張ったりコリコリした硬い組織を自分でも感じることができるので副乳があるかもしれないと思ったらまずは担当医に相談することをおすすめします。

超音波法はこんな人におすすめ

傷をできるだけ残したくない人や軽度のワキガの人におすすめです。男性ならワキ毛を残せるという点で超音波吸引法を選ぶ方も多いようです。
しかし、確実にアポクリン汗腺を取り除くという点では剪除法が一番効果を感じやすいのも事実です。超音波吸引法は目で確認しながら切り取るわけではないので医師の技術が求められる手術方法です。どうしても手探りな部分が出てくるので、取り残しや再発などのリスクも剪除法よりは高いですね。アポクリン汗腺が多い重度のワキガ体質の人は傷は大きくなりますが剪除法の方が確実で効果を感じやすいでしょう。

私は超音波吸引法でワキガ手術をしましたが、10年ほどたつとやはり少しニオイが復活しました。それでも手術前の状態に比べたらかなり改善していますので手術は成功だと思っています。ただ、確実な方法を選ぶのなら剪除法をしても良かったかなと思うことがあります。一晩入院しなければいけないのが嫌で超音波吸引法にしました。でもワキ毛もなくなるし傷跡をそこまで気にしないのなら剪除法の方が後々の満足度は今より高かったと思います。