ワキガと手汗の意外な関係

ワキガ体質の6割の人が多汗症も併発しているという統計があります。

多汗症とは手や足や脇などに日常生活に支障が出てしまうほどの汗をかく症状の事です。

脇の汗に限って言えば、ワキガ体質の人はエクリン腺とは別にアポクリン汗腺が発達しているので非ワキガ体質の人より汗が溜まりやすいのは当然とも言えます。

しかし手汗や足の汗が多いのはなぜでしょうか?手足にはアポクリン汗腺は存在しません。

精神性発汗

ワキガ体質の人は本人にその自覚がある場合、必死で体臭対策をして常に周囲にワキガ臭が漏れていないか気を張っている状態のことが多いです。

このように緊張感やストレスがかかる状況になるとネットリとした汗がふきだします。

これを「精神性発汗」と言います。

緊張やストレスから汗をかくと、その汗が臭っていないか気になって余計に緊張して汗が増えるという悪循環に陥ります。

この精神性発汗は脇のアポクリン汗腺だけでなく、全身に分布するエクリン腺からの発汗も多くなるので汗腺の多い手足には汗をかきやすくなります。

アポクリン汗腺の汗はエクリン腺からの汗と混ざり合う事でより強力な悪臭となります。

そうして過去にワキガ臭が臭ってしまった経験から自然と普段から手汗も多くなり多汗症だと思うようになるのです。

代償性発汗

これは特殊な例ですが、ワキガの手術をしてアポクリン汗腺を取り除いたり塩化アンモニウム配合の制汗剤で汗腺の出口を塞いでしまうと、本来ワキから出るはずだった汗が頭や手足などの他の部分からの汗が増えることで補われるという説があります。

ワキ汗が減った結果、ワキ以外からの汗やニオイに悩まされる現象を「代償性発汗」と言います。

医学的にはワキガ手術後の代償性発汗の存在は証明されていません。

アポクリン汗腺とエクリン汗腺では汗が出る仕組みが違うため、手術でアポクリン汗腺を取り除いたからといってその汗が別の汗腺に移動して汗が増えるということは科学的にはありえないのです。

しかし、ワキガ手術後や塩化アンモニウムなどの汗止め剤で他の体の部位からの汗が増加したと感じる方が一定数いるのも事実です。

そのためデトランスαなどの汗止め液やワキガ手術後に手汗が多くなったと感じる可能性もあります。

ワキガ体質の人に多汗症で悩む人が多いという統計があります。

しかしワキガと多汗症は全く別の汗腺の働きなので多汗症だからワキガになるということではありません

ワキガかもしれないと思ったらワキガチェックシートを確認してみることをおすすめします。

⇒ワキガチェックシート

ワキガの人の手汗対策

ワキガはアポクリン汗腺からのタンパク質やミネラルなどの細菌が大好きな栄養たっぷりの汗が原因なので少量でも臭います。

だから運動をしたわけでもなく、日常的な生理的発汗でもワキガ臭が発生してしまうから深刻な悩みとなるのです。

足は靴と靴下で密閉されて細菌が増殖し放題になっていますが、手は基本的に裸なのでニオイにくい部位です。

もちろん、あまりに大量の手汗が出ると臭う場合もあります。

しかし、むしろ手汗はニオイよりも荷物に汗がついて滑る、書類が濡れる、恋人と手を繋げないなどといった弊害のほうが大きいと言えます。

そのような時は塩化アンモニウム配合の制汗剤やボトックス注射を試してみるのが有効だと言えます。

塩化アルミニウムの汗止め効果

塩化アルミニウムは皮膚上の汗が出てくる穴にフタをして強制的に汗を止めてしまおうというデオドラントです。

ワキガだけでなく、多汗症で悩む人に広く使われています。

塩化アルミニウムの配合率が少ないものから多いものまで様々な種類があるので自分の体にあった配合率のものを選びましょう。

1番強力で、塩化アルミニウムの配合率が高い「デトランスα」は日本よりもワキガ体質が多い欧米生まれのデオドラントです。

トロミのある液体でロールタイプなので余計なところに付かずにつかいやすく、何よりも汗が目に見えて出なくなります。

何日かしたら効果は消えますが、毎日塗るよりは経済的です。私の場合、手だけではなく汗でヌルヌルになりやすい足にも塗っています。

脇汗用のデトランスαも強力で全く汗が出なくなるのでちょっと感動します。サラサラになるので梅雨から真夏を中心に使っています。

余計な香料が入っていないのでニオイでごまかしている感じではなく、本当に無臭になるのが嬉しいところ。

⇒塩化アルミニウム配合デオドラントおすすめ

ボトックス注射による汗止め効果

2012年から脇の汗止め効果用のボトックス注射が保険適用になりました。

その効果は国内外で既に証明済みで、半年ほど効果が持続します

ただし、塩化アルミニウムで効果が出ないほど重症の多汗症の人限定であり、当然病院での施術となるため医師の診断が必要です。

ボトックスによる汗止め効果はエクリン腺にしか効果がないためアポクリン腺が多い重症のワキガだと効果は感じにくいです。

軽度のワキガで脇の多汗症にも悩んでいる人におすすめ。

また、残念ながら手のひらへのボトックス注射は保険適用が認められていません。

理由としては持続的な痛みが生じる事が分かっているからです。

痛みが残り、費用がかさむなら半年の持続時間も短く感じてきますね。

⇒多汗症、軽度ワキガ!ボトックス注射の効果は半年?