アポクリン汗腺とは?なんで匂うの?

何のためにあるの?

ワキガの原因であるアポクリン汗腺は生まれつき持っている量が決まっていて思春期になってから徐々に発達してきます。
体温調節の役割をしているエクリン腺は毛穴に関係なく全身に存在していますがアポクリン汗腺は脇や性器の周辺など毛が密集しているところに局所的に存在しています。これは大昔にアポクリン汗腺が異性を引き付けるためのフェロモンを出す役割をしていた名残であり、毛がフェロモンの匂いを溜め込む機能をしていたと考えられています。


人間が二足歩行となり匂いが性的なアピールの意味を持たなくなりました。かつて全身に存在していたアポクリン汗腺も人間が進化していくにつれて体毛と一緒に退化していき、今では大昔の名残として体の一部に存在するだけとなったのです。大昔はフェロモンでも現代では不快な刺激臭として感じられているため集団生活を送る上での深刻な悩みとなっているのです。

わきが臭の強さはアポクリン汗腺の量に比例する。

ワキガ臭は生まれ持ったアポクリン汗腺の量と一粒一粒の大きさ、密集度などに比例します。大きく発達したアポクリン汗腺はそれだけ分泌量も多く、強いわきが臭を発します。
アポクリン汗腺は通常茶色ですが中にはパラパラと黒いアポクリン汗腺が散在している人もいます。このようなアポクリン汗腺を持つ人は重度のわきがであると言われています。


また、皮膚の下のアポクリン汗腺がある層とその下の脂肪層が密着していたり混在しているタイプの人ほど強いワキガ臭です。これは脂肪がアポクリン汗腺を刺激してより強い匂いを出しているためです。

アポクリン汗腺の分泌量はエクリン腺より少ない

アポクリン汗腺はエクリン腺の10倍の大きさがあるにも関わらず実は分泌量は少ないのです。少ない分泌量なのに周りの人間が気づくくらい強い匂いを放っているのですから普通の汗とは全く性質が異なることが分かりますね。

アポクリン汗腺から出る汗はもともとは無臭なのですがタンパク質や脂質を多く含んでいるので細菌が増殖して嫌な匂いを発するようになります。
また、エクリン腺の汗は蒸発しやすく周囲に匂いを拡散させる働きを持っているためエクリン腺も活発だとより匂いが強くなります。

精神面に影響されるアポクリン汗腺

アポクリン汗腺は精神面と深いつながりがあり、ストレスや不安、緊張状態になると分泌量がドッと増えます。例えば会社の会議で発表する時に精神的にプレッシャーがかかるとじっとりと粘り気のある汗が出てきますよね。これはアポクリン汗腺が緊張によって一時的に活発になっているためです。これを精神性発汗と言います。


体温調節の役割をしているエクリン腺も精神性発汗をするのですがアポクリン汗腺の汗と混ざって細菌が増殖しやすくなることで強いわきが臭の原因となります。
わきがの人は同時に多汗症であることも多く、常に脇の下の汗が気になってしまう状態です。気にすれば気にするほど精神的にストレスや焦りとなって脇汗をかいてしまうという悪循環に陥りがちなのです。